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[24p-F307-6] TL基礎と応用
キーワード:熱蛍光体、ドシメータ
TLは、古くから個人被ばく線量計や年代測定、環境放射線測定、医療現場での線量測定に利用されている。しかしながら、メカニズムの理解は十分ではなく、物理現象としての興味が尽きない。また、多くの無機材料が有する物理現象であるため、新しいTL材料の開発や、新しい測定法の開発も進められている。本講演では、“基礎”として、原理とTLグロー曲線の解析法、代表的なTL材料とその特徴、について紹介する。特に、メカニズムの解明を妨げる諸問題についても取り上げる。“応用”としては、TL素子をfoilや板状にした2次元線量測定法や、TL板を積層させた3次元の線量測定法、積層させたTL板の蛍光量の減衰を利用した実効エネルギーの算出法、グローピーク強度比やTL効率の違いを利用したLET算出法、セラミックス板の密度を制御して骨やその他の人体組織と等価なファントム線量計の作成が可能な次世代のTL線量計について紹介する。