2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

22 合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」 » 22.1 合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」

[24p-F407-1~17] 22.1 合同セッションM 「フォノンエンジニアリング」

2022年3月24日(木) 13:15 〜 18:00 F407 (F407)

中村 芳明(阪大)、山本 貴博(東理大)、馬場 寿夫(JST)

17:45 〜 18:00

[24p-F407-17] 遷移金属ダイカルコゲナイドWS2のラマンスペクトルの温度依存性と共鳴ラマン効果

〇劉 鋭安1、宮田 全展1、小矢野 幹夫1 (1.北陸先端大)

キーワード:ラマン散乱分光法、遷移金属ダイカルコゲナイド、フォノン温度

532 nmレーザーを用いて,300 Kから650 Kまで単結晶WS2のラマンスペクトルの測定を行った.アンチストークス散乱とストークス散乱の強度比から,光学フォノン温度を計算した.その結果,​室温付近で1000 Kを超える異常な値を示している.これは共鳴ラマン状態ではストークス過程とアンチストークス過程のラマンテンソルが異なるために起こる見かけの現象であり,共鳴効果が弱くなる550 K以上ではステージ温度とフォノン温度はよく一致する.