2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[25a-P04-1~14] 12.7 医用工学・バイオチップ

2022年3月25日(金) 09:30 〜 11:30 P04 (ポスター)

09:30 〜 11:30

[25a-P04-4] 神経アンサンブルの機能特性のin vitroモデリングに向けた薄膜型マイクロ流体デバイスの作製

〇室田 白馬1,2、山本 英明1,2、竹室 汰貴2,3、門間 信明1,2、佐藤 茂雄1,2、平野 愛弓1,2,3,4 (1.東北大工、2.東北大通研、3.東北大院医工、4.東北大AIMR)

キーワード:培養神経回路、マイクロ流体デバイス、細胞パターニング

同期活動する神経細胞集団は神経アンサンブルと呼ばれ,ある特定の情報を表現していると考えられている.近年の研究ではマウスの一次視覚野に対して光遺伝学の手法を用いて神経アンサンブルを人工的に埋め込めることが示された(Carrillo-Reid et al.,Science 2016).神経回路内で神経アンサンブルが安定に保持されたり,書き換えられたりするメカニズムを理解するためには,in vitro での実験が有用である.しかし,均質な表面上に形成した培養神経回路は回路全体が強く同期するため,神経アンサンブルの特性を調べるための実験系として適さない.そこで本研究では,神経細胞集団間を接続するチャネル部の線幅を細くしたPDMS (polydimethylsiloxane)マイクロ流路を作製した.そして神経細胞を培養し,線幅と神経細胞集団間の同期性の関係について解析したのでその結果を報告する.