2022年第69回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

3 光・フォトニクス » 3.9 テラヘルツ全般

[25p-D315-1~18] 3.9 テラヘルツ全般

2022年3月25日(金) 13:00 〜 18:00 D315 (D315)

大野 誠吾(東北大)、安田 浩朗(情通機構)、林 伸一郎(情通機構)

13:00 〜 13:15

[25p-D315-1] 放熱用InP導電層導入による共鳴トンネルダイオードの大面積動作

〇田中 大基1、藤方 秀成1、韓 非凡1、石川 暁1、鈴木 左文1、浅田 雅洋1 (1.東京工業大学)

キーワード:テラヘルツ、共鳴トンネルダイオード

共鳴トンネルダイオード (RTD) は、コンパクトな室温テラヘルツ(THz)光源として期待されている。しかし、RTDは2 μm2 程度の小面積でも熱破壊され、1THz で10 uW 程度の発振しか得られていない。そこで、RTD層下の導電層を熱伝導率の低いn+-InGaAsから高いn+-InPに変更し、基板上に作製したRTDメサのIV測定を行った。その結果、従来の約3倍の6 μm2 までRTDが動作した。矩形空洞共振器を集積THz発振器では、厚い電極による放熱経路により更に大面積動作が可能であり、1 THz において単体でmW級動作が可能である。