[25p-E204-1~17] 6.2 カーボン系薄膜

△ [25p-E204-17] スピン緩和モデルを用いた窒素空孔中心スピンの光学的読み出し最適化

〇中村 祐貴¹、渡邊 幸志²、伊藤 公平¹、佐々木 健人³、小林 研介³、早瀬 潤子¹ (1.慶大理工、2.産総研、3.東大理)

キーワード：ダイヤモンド、スピン、読み出し

窒素空孔(NV)中心の最適な光学的スピン読み出しを提案する。本研究では、スピン緩和モデルに基づいた発光強度の重み付けを行い、ラビ振動の読み出し精度を6.5%向上させた。この手法は日常的に行う数分の短い測定を短縮させる。さらに、核スピンメモリを用いた読み出し手法にも本モデルを適用し、読み出し精度を11.3%向上させた。これは核スピンNMR分光など、数日間の長い測定を要する実験に対して本手法が強力に機能することを示す。