[25p-E304-1~15] 12.2 評価・基礎物性

[25p-E304-14] 引上げ電極の光電子分光測定による電気化学界面の電子状態解析

〇横田 泰之^1,2、Raymond Wong¹、脇坂 暢³、犬飼 潤治⁴、金 有洙¹ (1.理化学研究所、2.JSTさきがけ、3.富山県立大、4.山梨大)

キーワード：電気化学、光電子分光、レドックス

分子の電子状態と酸化還元電位の関係については古くから実験・理論的な研究が活発に行われており、イオン化エネルギーや溶媒和エネルギーによる理解が進んでいる。一方で、分子修飾電極等の多くの興味のある電気化学系においては、電解液/電極界面の電気二重層内で電子授受が完了し、電荷を持ったレドックス活性種と電解液中のイオンがイオン対を作って安定化する等、液相の電気化学と比べて複雑な振舞いを見せる。本研究では、電気二重層内の電子状態を明らかにするため、フェロセン自己組織化膜(Fc-SAM)のEx situ光電子分光計測を行った。