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[25p-F308-1] 荷電粒子誘起発光(IBIL)による時分割捕集された大気中微粒子試料の分析
キーワード:IBIL、大気中微粒子、バイオエアロゾル
越境汚染は無機物等に限定されず、バイオエアロゾルに代表される有機物の輸送も問題視されている。粒子自体の元素組成は周辺環境や化学組成の影響を受けにくいが、PMに含まれる有機物はその分析が容易ではない。特に短時間ごとに捕集されたPM試料中の有機物の検出や分析は困難である。この課題に対し、我々は、PIXE法と併用可能な分析法の一つである荷電粒子誘起発光(Ion Beam Induced Luminescence: IBIL)分析法の利用を検討した。これまでに、IBILを用いることで、バイオエアロゾルの指標となるNADHやリボフラビンといった有機物の分析例を報告している。今回、通常大気中から捕集されたPM試料に対して、IBIL分析を用いることで、一般大気中から単位時間で捕集されたPM(バイオエアロゾル)の分析や評価が可能かを検討した。