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[26a-P02-6] 地磁気逆転現象の展示実験その2
キーワード:地磁気逆転、逆立ち独楽現象、地磁気エクスカーション
地球内核を永久磁石化した固体金属球体であると仮定し、内核の逆立ち独楽現象により地磁気が逆転すると考えた場合に起こる現象の詳細を考察している。逆立ち独楽現象には重心のずれが主な要因であることが判明している。我々は研究の取り組みとして、この重心のずれと逆立ち独楽現象の開始時期との関係を身近な材料により展示することを計画し、内核とその成長に見立てたコマと複数個の錘の組み合わせにより展示実験を行った。この実験により、内核が完全な逆立ち独楽現象を起こすには回転エネルギーに合致する接地点側(南極方向)の成長が必要であることが分かる。また、重心のずれが不十分なために完全な逆立ち状態に遷移しようとしてもその状態に至らずに元の正回転状態に戻る観察結果は、地磁気エクスカーション現象の原理を示すものであると推論できる。今後我々は内核の密度により近い金属球を用いて逆立ち独楽現象の詳細を探究する。