2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

出展者情報

[B-3] 宇宙航空研究開発機構

■ JAXAでは、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟内にある静電浮遊炉(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)を利用し、高融点材料の熱物性測定サービスを提供しています。ELFは静電気力で試料を炉内で浮遊させながら、非接触で加熱、冷却することができる装置です。試料を保持する容器が不要なため、融点が3,000℃にもなるような高融点材料でも、高純度を保ちながら容易に溶融することが可能です。導電性材料、絶縁体材料の両方について、超高温(1,000~3,000℃程度)の温度領域における熱物性データ(粘性、密度、表面張力)を取得できます。

これまで超高温領域での材料研究や材料開発を目的として、国内外の大学や研究機関、企業の皆様にご利用頂いております。例えば、酸化ガリウムやジルコニウムなど単成分の酸化物や金属から、スラグや鉱物といった複雑な組成を有する物質まで様々な高融点材料を溶融し、熱物性値測定し、データをユーザーへ提供しています。

高精度熱物性測定は、JAXAは地上用と「きぼう」日本実験棟に設置された宇宙用の静電浮遊炉を所有しており、使用する試料によって使い分けています。一部測定できない試料等もありますので、まずはご相談ください。

展示ブースでは、宇宙実験の事例紹介、装置紹介ビデオやELFモックアップ展示等を行います。当日は宇宙実験担当者もブースで対応しておりますので、ELF利用に興味がある方はぜひ直接お声がけください。ご希望があれば、後日オンラインでの個別面談でも結構です。どうぞお気軽にお立ち寄りください。
  • 住所

    305-8505
    茨城県つくば市千現2-1-1

  • Tel

    070-3117-4808

  • Webサイト・SNS

    https://www.jaxa.jp/