2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機・ハイブリッド太陽電池

[15a-A401-1~9] 12.5 有機・ハイブリッド太陽電池

2023年3月15日(水) 09:00 〜 11:45 A401 (6号館)

竹岡 裕子(上智大)、沼田 陽平(東大)

10:30 〜 10:45

[15a-A401-5] ラマン分光による有機無機ペロブスカイト光誘起構造相転移の観測

岩崎 悠1、神野 莉衣奈1、田中 陽1、安武 裕輔1、深津 晋1 (1.東大院総合)

キーワード:有機無機ペロブスカイト、光誘起構造相転移

MAPbBr3 単結晶の近バンド端に励起された光キャリアがもたらす構造変化を、フォノンラマン散乱を用いて直接捉えることを試みた。転移温度より低温で445 nm 連続光を照射し、フォノンピーク強度の励起密度依存性を調べたところ、励起密度が大きくなると鉛-臭素八面体モードの強度が減少した。最大100 mW/cm2 程度の低密度光励起で結晶構造の変化が誘起されたことになる。その起源として光キャリアと結合したポーラロンによる格子歪が考えられる。