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△ [15a-B414-5] 放射光ナノCT法による統合失調症例の神経ネットワーク構造の解析とそのニューラルネットワークへの応用
キーワード:放射光、ニューラルネットワーク、脳
放射光ナノCT法を用いて、統合失調症例の脳組織の3D構造を解析したところ、統合失調症では神経突起が細く蛇行しており、神経突起の曲率が幻聴スコアと相関していた(r = -0.80, p = 0.00018)。この特徴を取り入れた全結合層は、MNISTおよびCIFAR-10分類問題のエラー率で、通常を上回る性能を示した。また、VGGネットワークでは、パラメータ数をアプリオリに50%以上削減できた。この結果は、統合失調症での特徴が、ある種の能力を高めることを示唆する。統合失調症の罹患者は、芸術家と遺伝的背景が関連すると報告されており、それと符合したものと考える。