2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

10 スピントロニクス・マグネティクス » 10.5 磁場応用

[15a-D704-1~10] 10.5 磁場応用

2023年3月15日(水) 09:30 〜 12:15 D704 (11号館)

三井 好古(鹿児島大)、小野寺 礼尚(茨城高専)

10:30 〜 10:45

[15a-D704-5] 溶解DNPへの応用を指向した偏極源粉末の三次元磁場配向化

古西 辰光1、小林 加代子1、和田 昌久1、香川 晃徳2、根来 誠2、久住 亮介3 (1.京大農、2.阪大工、3.森林総研)

キーワード:磁場配向、トリプレットDNP

光励起三重項電子を用いるトリプレットDNPは室温かつ低磁場で高い核スピン偏極が得られるため、高感度NMR・MRIへの応用が期待されている。しかしながら、溶解性・汎用性の高い粉末状の偏極剤では核スピン偏極率が大きく低下してしまう。そこで我々は、微結晶粉末の三次元磁場配向化法(擬単結晶法)を応用することで、粉末からの室温超偏極に取り組んできた。本研究では、水系ゲルを媒体としたp-ターフェニル粉末の擬単結晶化および水溶性の偏極源である安息香酸粉末の擬単結晶化を試み、擬単結晶化を通じた溶解DNPが可能であることを見出した。