2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 水素化物の研究最前線~物質開発と機能の現状・課題・展望~

[15p-A302-1~8] 水素化物の研究最前線~物質開発と機能の現状・課題・展望~

2023年3月15日(水) 13:30 〜 16:55 A302 (6号館)

西川 博昭(近畿大)、村岡 祐治(岡山大)

14:05 〜 14:35

[15p-A302-3] 強相関酸化物薄膜における水素誘起相転移の制御と応用

田中 秀和1 (1.阪大 産研)

キーワード:酸化物、強相関電子系、水素

移金属酸化物はイオンを利用したエネルギー材料であると共に、電子が強く相関したスピン物性も有する、化学(イオン)と物理(スピン)が融合した量子材料であると言え、イオンドーピングで物質中の電子、スピン、軌道状態を劇的に制御することにより、金属/絶縁相、強磁性相などの多様な相を制御・創出でき、新規なエレクトロニクス、センサデバイス、創発機能デザインが期待されている。本講演では、ペロブスカイトNi酸化物薄膜における、量子ビーム(Nuclear Reaction Analysis)による水素イオン濃度相図の作製、エピタキシャル歪み/イオン置換を利用した水素誘起相変化制御、電界による水素誘起相転移制御を利用した平面型および積層型抵抗スイッチングデバイスの作製、ナノ構造化の例について紹介する。