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[15p-A304-3] 熱平衡下の量子制御に向けた光と物質の超強結合
キーワード:量子スクイージング、磁性体、相転移
量子制御は従来,非平衡下でなされてきた.一方,基底状態や熱平衡状態という系の最も安定な状態として量子状態が得られれば,デコヒーレンスやエネルギー散逸が起こらず,その量子状態は容易には壊れないはずである.例えば,磁性体ErFeO3にて,マグノンと希土類スピン集団との非常に強い2モード量子スクイージングが熱平衡下で得られ,外部磁場や温度によってその制御が期待されることを,私たちは実験的・理論的に示してきた.