14:30 〜 14:45
△ [15p-D311-5] BNCTのガンマ線量測定に向けたMg2SiO4: Tb (TLD-MSO-S)の特性評価
キーワード:熱ルミネッセンス線量計、ガンマ線量測定、ホウ素中性子捕捉療法
日本のBNCT施設では、中性子に対する感度が低いBeO粉末を石英ガラス管に封入した特注のTLDでガンマ線量測定が標準的に行われてきた。しかしその販売は中止されており、新たな手法が必要である。本研究ではMg2SiO4:Tb (TLD-MSO-S)の使用可能性を検証するため、素子間のバラつきと各エネルギーにおける線量線形性を明らかにすることを目的とした。
素子間のバラつき評価には2Gyを素子に対して照射し、線量線形性評価には6MVX線と150kVX線を用い、0.2Gy-4Gy(0.2Gy刻み)で照射した。
バラつきの相対標準偏差は4.75%となり文献値の範囲と同等であった。測定範囲 0.2 ~ 4.0 Gyにおいてエネルギーの違いによる相違があったが、いずれも概ね良好な線量線形性が見られ、使用可能な見通しを得た。
素子間のバラつき評価には2Gyを素子に対して照射し、線量線形性評価には6MVX線と150kVX線を用い、0.2Gy-4Gy(0.2Gy刻み)で照射した。
バラつきの相対標準偏差は4.75%となり文献値の範囲と同等であった。測定範囲 0.2 ~ 4.0 Gyにおいてエネルギーの違いによる相違があったが、いずれも概ね良好な線量線形性が見られ、使用可能な見通しを得た。