2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[15p-E402-1~18] 12.4 有機EL・トランジスタ

2023年3月15日(水) 13:00 〜 18:00 E402 (12号館)

中 茂樹(富山大)、中野谷 一(九大)、深川 弘彦(NHK技研)

15:15 〜 15:30

[15p-E402-9] ダイマー骨格による分子内三重項-三重項励起子アップコンバージョンと有機ELへの応用

〇(M2)佐々木 祥真1、合志 憲一1,2、儘田 正史1、安達 千波矢1,2 (1.九大OPERA、2.I2-CNER)

キーワード:三重項-三重項アップコンバージョン、励起子利用効率、ダイマー分子

有機ELにおいて、分子間三重項-三重項励起子アップコンバージョン(Inter-TTU)は非発光性三重項励起子を発光性一重項励起子へ変換し、励起子利用効率を向上させることができる。しかし、実際の素子において、Inter-TTUによる外部EL量子効率の向上は小さい。これは、Inter-TTU活性化に必要な発光材料の高濃度凝集状態が一重項励起子を強く消光するためである。本研究ではTTUを一分子内で生じる分子内TTU機構に着目し、高効率有機ELの実現を検討した。