2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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[15p-PA01-1~58] 10 スピントロニクス・マグネティクス(ポスター)

2023年3月15日(水) 13:30 〜 15:30 PA01 (ポスター)

13:30 〜 15:30

[15p-PA01-16] フェリ磁性GdFeCoにおける単純/蓄積的な光誘起偏光依存磁化反転

大河内 拓雄1,9、高橋 龍之介2、藤原 秀紀3,9、高橋 宏和4、Adam Roman5、Parlak Umut5、山本 航平6,10、大沢 仁志1、小嗣 真人7,1、塚本 新8、和達 大樹2,3,9、関山 明3,9、M. Schneider Claus5、角田 匡清4、菅 滋正3,5、木下 豊彦1 (1.JASRI、2.兵県大、3.阪大、4.東北大、5.FZJ、6.分子研、7.東理大、8.日本大、9.理研、10.東大)

キーワード:磁性薄膜、光誘起磁化反転、GdFeCo

超短レーザーパルスにおける円偏光依存磁化反転では、フェリ磁性薄膜とフェロ磁性薄膜において形成される磁区が異なると考えられてきた。つまり、フェリ磁性薄膜ではシングルパルスによって励起エリア全体での単調(完全)な磁化反転が実現されるが、フェロ磁性薄膜では多重パルスの付加によって蓄積的・統計的な磁化の偏りが観察されている。本研究では、フェリ磁性Gd–Fe–Co薄膜において、膜構造や組成を変えることで単調/蓄積的の双方の磁化反転が起こり得ることを示した。講演では、組成の違いだけでなく、バッファー層(膜の熱伝導性)の違いによる変化も議論する。