[16a-D311-1~11] 2.1 検出器デバイス開発

[16a-D311-1] 原子核乳剤による暗黒物質検出：再結合過程の分析

〇谷 忠昭¹、浅田 貴志²、内田 孝幸³、中 竜大^4,5 (1.日本写真学会、2.ナポリ大、3.東京工芸大、4.東邦大、5.名古屋大)

キーワード：暗黒物質、原子核乳剤、再結合

暗黒物質の反跳核が原子核乳剤中の~70nmのAgBrI粒子を~100fsで通過する際に生成する~1800個/粒子の電子正孔対で潜像中心（Agn）を形成させ、現像して生成する銀粒子を飛跡として観察し、暗黒物質を検出しようとしている。乳剤には正孔から生成するBr2の抑制のため亜硫酸ナトリウム（SS)が導入される。前報では時間分解光伝導法を用いて、20ｎs以内の速い直接再結合と数日に及ぶ遅い再結合（先に生成したAgnと後で生成したBr2の反応）が潜像形成を妨げることが分かった。本報では後者についてSSの抑制効果を中心に調べ、再結合抑制の施策を考察した。