2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.5 有機・ハイブリッド太陽電池

[16p-A401-1~17] 12.5 有機・ハイブリッド太陽電池

2023年3月16日(木) 13:00 〜 18:00 A401 (6号館)

近松 真之(産総研)、五月女 真人(東大)、Hyung Do Kim(京大)、望月 敏光(産総研)

13:00 〜 13:15

[16p-A401-1] P3HT/PCBMにおける電荷分離ダイナミクスと分光シグナルの理論解析

藤田 貴敏1 (1.量研機構)

キーワード:有機薄膜太陽電池、電荷分離、第一原理

ポンプ-プローブ分光法や2次元電子分光法など種々の時間分解分光法は光励起後のダイナミクスを解析するための実験手法であり、有機薄膜太陽電池の電荷分離の解析に用いられてきた。しかし、有機薄膜太陽電池のミクロな構造を得るのが難しく、スペクトルの帰属についても曖昧さが残るため、励起子やキャリアのダイナミクスと分光シグナルとの対応は十分に明らかになっているとは言い難い。
そこで、我々は第一原理法による励起状態計算、量子ダイナミクス法、分光理論を統合することにより、種々の分光シグナルを計算するための理論構築を行ってきた。本研究ではP3HT/PCBMに適用し、電荷分離ダイナミクスと分光シグナルの間の対応に着目して解析を行う。特に、束縛電子-正孔対と自由電荷はどのように区別できるのかという観点から議論を行う。