2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.2 カーボン系薄膜

[16p-A408-1~18] 6.2 カーボン系薄膜

2023年3月16日(木) 13:00 〜 17:45 A408 (6号館)

阿部 浩之(量研機構)、藤原 正澄(岡山大)、加藤 宙光(産総研)、水落 憲和(京大)

14:30 〜 14:45

[16p-A408-7] NVH-センターの弱い磁気双極子相互作用

真栄 力1、増山 雄太2、宮川 仁1、阿部 宏之2、石井 秀弥2、佐伯 誠一2、小野田 忍2、谷口 尚1、大島 武2、寺地 徳之1 (1.物材機構、2.量研機構)

キーワード:ダイヤモンド、NVセンター、スピンスピン緩和時間

室温で長いスピン寿命を有するNV-センターは次世代磁気センサーとして期待される1。NVセンシングのショットノイズ磁気感度向上には母体となるダイヤモンドの大口径化が重要であり、大型化が比較的容易なCVDダイヤモンドの利用が望まれる。プラズマCVD法では成長中に窒素と同時に取り込まれた水素の一部は、窒素と複合欠陥を形成して存在している。特にNVH-センターは窒素―水素複合欠陥の中で最も形成されやすい磁性欠陥であり、NV-センターのデコヒーレンス源として考えられきた。本研究ではNV-センターとNVH-センター間の磁気双極子相互作用強度を明らかにした。