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[16p-D311-10] 重粒子がん治療場の線エネルギー付与分布測定を目的とした薄膜型ダイヤモンド検出器の開発
キーワード:ダイヤモンド、炭素線がん治療、線エネルギー付与
線エネルギー付与(Linear Energy Transfer: LET)の異なる複数の粒子線の併用により、重粒子線がん治療技術の高度化が検討されている。しかしながら、従来の線量評価技術ではエネルギー弁別型の計測が困難であるため、新たな線量計測技術開発の需要が高まっている。これまでに、Si-SOI半導体を用いたエネルギー弁別型線量計他が検討されているが、生体等価性や放射線耐性に課題が残る。これに対し、ワイドバンドギャップ半導体であるダイヤモンドは放射線耐性や生体等価誠に優れるため、多様な放射線影響が想定される重粒子線場において有効であると考えられる。本研究では、薄膜型CVDダイヤモンド検出器を開発し、炭素線ブラッグピーク各所でのLET分布測定を通じ、その基本的特性を評価した。