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[16p-D519-10] 樹木年輪の14C分析による19世紀の太陽活動の調査
キーワード:宇宙線生成核種、太陽活動、放射性炭素
黒点データが存在する過去400年を対象として宇宙線生成核種データを詳細に調査することは過去長期の太陽活動の復元の精度向上につながる。本研究では、太陽黒点の文献データが精度良く得られている19世紀(1844–1876年)に着目し、アラスカ産のシトカスプルースの年輪14C分析からシュワーベサイクルの調査を行った。大気で確認される14C濃度の季節変化の影響を抑制するため、1年輪を早材晩材に切り分け、季節分解能での14C濃度をETH Zurichにて精度よく測定した。本講演では、得られた結果と太陽活動との関連性について報告する。