2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[16p-E502-1~9] 12.4 有機EL・トランジスタ

2023年3月16日(木) 13:45 〜 16:00 E502 (12号館)

李 成薫(東大)

13:45 〜 14:00

[16p-E502-1] 有機半導体分子BTBTの緻密な分子配列制御によるキャリア輸送能の変調

〇(M2)赤井 亮太1、岡 弘樹1、藤内 謙光1 (1.阪大院工)

キーワード:有機塩、分子配列、キャリア移動度

有機半導体では、隣接分子間のπ共役の重なりがキャリア移動度に大きく作用する。本研究では、有機半導体分子[1]benzothieno[3,2-b][1]benzothiophene (BTBT) を持つジスルホン酸とアルキルアミンからなる有機塩を作製した。BTBTの構造改変なしに、アルキルアミンの種類によって、分子配列のみを緻密に制御し、実測 (flash-photolysis time-resolved microwave conductivity) と量子化学計算の両手法から、π共役の重なりの微細な違いがキャリア移動度に与える影響を解明した。