2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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[17a-A304-1~7] 加速器質量分析の現状と未来

2023年3月17日(金) 09:00 〜 12:10 A304 (6号館)

笹 公和(筑波大)、山形 武靖(東大)

10:20 〜 10:50

[17a-A304-4] レーザー光脱離法を活用した環境試料中90Srの加速器質量分析

本多 真紀1,2、Martschini Martin2、Marchhart Oscar2、Steier Peter2、Golser Robin2、坂口 綾3 (1.原子力機構、2.ウィーン大学、3.筑波大学)

キーワード:加速器質量分析、ストロンチウム90、レーザー光脱離

近年のAMSはイオンとレーザー (光子) との相互作用の違いを利用した ”Ion cooler” で同重体を効果的に除去する手法 (レーザー光脱離法) が登場した。これによって、これまでAMSで測定不可能であった核種の高感度測定が可能となった。この測定技術の発展に加え、化学分離技術の発展によって、AMSで90Sr (半減期28.9年)や135Cs (半減期2.3×106年) の測定が可能となった。本発表では主に、ウィーン大学の3MV AMSに装備されているレーザー光脱離法を活用した、90Srの高感度分析技術の開発成果を発表する。更に、日本の施設での90Sr-AMS実現可能性について議論する。