2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[17a-E302-1~11] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2023年3月17日(金) 09:00 〜 12:00 E302 (12号館)

筒井 真楠(阪大)、早水 裕平(東工大)

09:00 〜 09:15

[17a-E302-1] テンソル分解を用いた新型コロナウイルス変異株RBD複合体に関するMM-MD/FMO連携シミュレーション結果の解析

秋澤 和輝1、北原 駿1、太刀野 雄介1、土居 英男1、辻本 鷹介1、畑田 崚1、奥脇 弘次1、山本 詠士2、平野 秀典2、泰岡 顕治2、田中 成典3、〇望月 祐志1,4 (1.立教大理、2.慶應大理工、3.神戸大院シス情、4.東大生研)

キーワード:新型コロナウイルス、相互作用解析、CP分解

今回の発表では、新型コロナウイルスの変異株の受容体結合ドメイン(RBD)と細胞表面にあるアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)との複合体に対し、古典力場による分子動力学(MM-MD)シミュレーションによって生成された多サンプル構造に対するFMO計算を行って得られた残基間の相互作用エネルギーの膨大なデータをCP分解を援用して解析した結果をご紹介します。この解析から、オミクロン株では野生株に比してRBDとACE2の結合における静電的な相互作用が強まっていることが分かりました。