2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[17a-E302-1~11] 12.6 ナノバイオテクノロジー

2023年3月17日(金) 09:00 〜 12:00 E302 (12号館)

筒井 真楠(阪大)、早水 裕平(東工大)

09:30 〜 09:45

[17a-E302-3] FMO-DPD 法と内殻励起計算を用いた脂質二重膜親水基へのイオン配位状態の評価

奥脇 弘次1、長坂 将成2、金城 ゆう3、手老 龍吾3、望月 祐志1,4 (1.立教大理、2.分子研、3.豊橋技科大、4.東大生研)

キーワード:脂質二重膜、リバースマップ、内殻励起計算

生理的条件下において、水溶液中のカチオンと生体膜との特異的な相互作用が膜の機能、安定性に大きな影響を与えることが知られているが、その影響の系統的な評価は未だ途上である。本発表ではフラグメント分子軌道(FMO)法で算定した相互作用を粗視化シミュレーションに用いるFMO-DPD法 [3]と内殻励起計算により、脂質二重膜へのイオン配位の濃度依存性を評価した。その結果、脂質分子P=O基へのNa+配位によるピークシフトが実験と一致した。