2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[17p-A401-1~15] 23.1 合同セッションN「インフォマティクス応用」

2023年3月17日(金) 13:00 〜 17:15 A401 (6号館)

沓掛 健太朗(理研)、溝口 照康(東大)、冨谷 茂隆(ソニー)

15:15 〜 15:30

[17p-A401-9] ニューラル構造場の導入とその結晶構造オートエンコーダーへの応用

千葉 直也1、鈴木 雄太2、谷合 竜典1、〇五十嵐 亮1、牛久 祥孝1、斉藤 耕太郎3,4、小野 寛太2,4,5 (1.オムロンサイニックエックス、2.トヨタ自動車、3.ランデフト、4.阪大工、5.KEK)

キーワード:結晶構造、ニューラルネットワーク、機械学習

結晶構造のニューラルネットワークによる表現は、結晶構造推定を含む様々な機械学習応用の ために重要である。そのため、我々は、ニューラル構造場 (NeSF; Neural Structure Field) を、結晶 構造のニューラルネットワーク表現のための方法として提案する。NeSF は物理におけるベクトル 場の考え方とコンピュータービジョン/コンピューターグラフィクスのニューラル陰関数表現から 着想を得たもので、結晶構造を原子の集合としてではなく連続場として表現する。NeSF はこれま での離散的な空間表現と異なり、空間解像度と計算の複雑性の間のトレードオフに悩まされず、原 理的にどんな結晶構造でも表現できる。我々は、NeSF のオートエンコーダ(自己符号化器)を実 装し、ペロブスカイト、銅酸化物超伝導体などの幅広い結晶構造についても,うまく再構成でき ることを報告する.