[17p-A408-1~14] 6.3 酸化物エレクトロニクス

[17p-A408-9] λ-Ti₃O₅薄膜におけるレーザー誘起超高速相転移

〇高橋 龍之介¹、山崎 未南斗¹、中田 勝¹、吉松 公平²、組頭 広志²、和達 大樹^1,3 (1.兵庫県大院理、2.東北大多元研、3.阪大レーザー研)

キーワード：相転移、酸化物、薄膜

Ti3O5は、α相、β相、γ相、δ相など様々な状態を持っている。これらに加え、最近、新たな準安定相であるλ相が発見された[1]。この相は、その準安定な性質を反映して、外部刺激により様々な相転移を起こすことができるのが魅力である。特に、ナノ秒可視パルスレーザーによる光誘起β相への相転移や、圧力誘起相転移が観測された[1]。また、バルクのTi3O5では、反射率の時間変化が観測されている[2]。本研究では，LaAlO3（110）基板上に超高温で成膜したλ-Ti3O5薄膜の透過率および反射率の時間変化をポンプ（1030 nm）-プローブ（1030 nm）法で観察した[3]．レーザー照射後、反射率の低下と透過率の上昇が同時に見られた。発表では、これら超高速な変化に加えて偏光依存性についても議論したい。