2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.1 作製・構造制御

[17p-B409-1~17] 12.1 作製・構造制御

2023年3月17日(金) 13:00 〜 18:00 B409 (2号館)

小柴 康子(神戸大)、野田 啓(慶大)、山本 俊介(東北大)、横倉 聖也(北大)

13:00 〜 13:15

[17p-B409-1] 回転型ケルビンプローブによる水素結合を持つ極性分子蒸着薄膜の自発配向分極の観察

〇(B)井上 太陽1、吉澤 雅弘2、大原 正裕2、田中 有弥5、石井 久夫1,2,3,4 (1.千葉大工、2.千葉大融合理工、3.千葉大先進、4.千葉大MCRC、5.群馬大理工)

キーワード:自発配向分極、回転型ケルビンプローブ、水素結合

永久双極子モーメントを持つ分子を真空蒸着するだけで、自発配向分極(SOP)によって膜厚方向に巨大な電位差を生じる現象はGiant Surface Potential(GSP)として知られている。SOPの要因として、配向秩序を誘起する分子間力と配向分極を抑制する双極子―双極子相互作用が考えられている。本研究では、van der Waals力よりも強い分子間水素結合をもつ有機分子薄膜をとりあげ、水素結合系分子群で有効なGSPが得られるのかを調べ、SOP材料としての可能性を検討する。