4:00 PM - 4:15 PM
[17p-D519-10] Local Probe Isomerization in a One-Dimensional Molecular Array
Keywords:scanning probe microscopy, surface chemistry, local probe chemistry
立体異性体やラジカルのユニットを有する1次元の分子配列の合成は、分子を用いた光学・電子・磁性デバイスに向け、挑戦的なテーマである。
本研究では、極低温走査プローブ顕微鏡と密度汎関数理論計算を用いて、Ag(111)表面上に生成した三次元の有機金属化合物の中に、アズレンやジラジカルのユニットを合成し、その電気特性や磁性を計測した。まず、パルス電圧をかけることにより各ユニット内の臭素原子を取り除きジラジカルを生成した。この状態ではその反応性に起因して構造異性化がただちに起こり、アズレン構造へ変化することが分かった。また、探針と試料間の距離や電圧を制御することで、もう一つのキラル構造のアズレンや、また、その中間体であるジラジカルを得ることにも成功した。この探針を用いた局所反応の再現性は非常に高く、分子アレーを用いたASCIIコードの埋め込みにも成功した。
本研究では、極低温走査プローブ顕微鏡と密度汎関数理論計算を用いて、Ag(111)表面上に生成した三次元の有機金属化合物の中に、アズレンやジラジカルのユニットを合成し、その電気特性や磁性を計測した。まず、パルス電圧をかけることにより各ユニット内の臭素原子を取り除きジラジカルを生成した。この状態ではその反応性に起因して構造異性化がただちに起こり、アズレン構造へ変化することが分かった。また、探針と試料間の距離や電圧を制御することで、もう一つのキラル構造のアズレンや、また、その中間体であるジラジカルを得ることにも成功した。この探針を用いた局所反応の再現性は非常に高く、分子アレーを用いたASCIIコードの埋め込みにも成功した。