2023年第70回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

6 薄膜・表面 » 6.1 強誘電体薄膜

[17p-PA06-1~14] 6.1 強誘電体薄膜

2023年3月17日(金) 13:30 〜 15:30 PA06 (ポスター)

13:30 〜 15:30

[17p-PA06-5] 磁気秩序形成過程におけるマルチフェロイックYbFe2O4薄膜の電気伝導

〇(D)嶋本 健人1、五十嵐 悠生1、葉山 琢充1、吉村 武1、藤村 紀文1 (1.阪公大院工)

キーワード:RFe2O4、強相関電子系物質、マルチフェロイック

強相関電子系物質YbFe2O4は、結晶内で三角格子を構成する同数のFe2+とFe3+が引き起こす電荷のフラストレーションに起因して、電荷配列とスピン配列に極性が生じ、~330K以下で電子強誘電性、~250K程度でフェリ磁性が発現するマルチフェロイック物質である。YbFe2O4の電気伝導機構は、磁気相転移点近傍を境に熱活性化型の伝導からFe3d電子の2次元バリアブルレンジホッピング伝導へ変化することが報告されている。本発表では、PLD法を用いて作製したFe/Yb 組成比の異なるYbFe2O4エピタキシャル薄膜の伝導機構を評価し、薄膜のFe欠損が伝導機構および磁気秩序形成におよぼす影響について報告する。