[17p-PA09-1~76] 2 放射線（ポスター）

[17p-PA09-22] TlCdCl₃:Sb結晶シンチレータの温度依存性の調査

〇石田 未夢¹、渡邊 晶斗¹、佐藤 敦史¹、藤本 裕¹、浅井 圭介¹ (1.東北大)

キーワード：シンチレータ

X線・γ線用シンチレータには，発光量や実効原子番号 (Z_eff) の高さといった性能の具備が求められる．ハロゲン化物シンチレータは，両者に優れる有用な材料系とされるが，高潮解性を示すという難点を持つ．我々は，優れたZ_eff (=68.7) を有し，かつ潮解性のないTlCdCl₃結晶の発光量向上を企図して，母材結晶にs–p遷移を示すSb³⁺を添加し発光量を向上させた．とは言え，その発光起源は未解明である．そこで本研究では，TlCdCl₃:Sb結晶の極低温から室温 (11 K–300 K) におけるX線励起発光 (XRL) スペクトルの温度依存性を調べ，シンチレーション機構の解明を目指した．