The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[II-29-13_15] 栄養・飼養(II-午前)

Fri. Mar 29, 2019 11:00 AM - 11:30 AM 第II会場 (8号館8302講義室)

Chairman:Sanae Asano

11:10 AM - 11:20 AM

[II29-14] ハイモイスチャーシェルドコーンによる肥育用濃厚飼料代替が黒毛和種去勢牛の肥育成績に及ぼす影響

KASUYA HIROTAKA, OOI MOTOKI, NISHIMICHI YUKIKO, SATO YUKINOBU, FUJIKAWA AKIRA (Hokkaido Research Organization Animal Research Center)

【目的】黒毛和種の肥育においてハイモイスチャーシェルドコーン(HMSC)を用いる場合の飼料特性についてこれまで報告してきた.今回は黒毛和種去勢牛の肥育成績に及ぼす影響について検討した.
【方法】黒毛和種去勢牛12頭を供試し,10ヶ月齢から28ヶ月齢まで肥育した.対照区は乾草,麦稈および配合飼料による慣行肥育とし,試験区は配合飼料の一部をHMSCと置き換え,大豆粕とふすまで調整した.対照区の濃厚飼料給与量は現物4kg/日から開始し,最大給与量を10kg/日とした.試験区の濃厚飼料給与量は対照区と乾物量で同等量とした.
【結果】試験区の濃厚飼料中HMSC割合は肥育前期20%,肥育中期15~18%,肥育後期10%で,肥育後期の乾物摂取量は試験区が対照区より低い傾向にあった.肥育期間の日増体重は前期(試験区0.94,対照区0.91),中期(試験区0.81,対照区0.88),後期(試験区0.60,対照区0.63)のいずれの期でも有意な差は認められず,28ヶ月齢時体重(試験区745kg,対照区756kg)も有意な差は認められなかった.枝肉重量,バラの厚さ,皮下脂肪の厚さおよびBMS No.は処理区間に有意な差は認められず,上物率は両区とも100%となった.また,筋間および皮下脂肪の脂肪酸組成についても有意な差が認められなかった.TDN自給率は対照区の11.4%に対して試験区は26.7%となった.