The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[II-29-21_22] 栄養・飼養(II-午後)

Fri. Mar 29, 2019 1:30 PM - 1:50 PM 第II会場 (8号館8302講義室)

Chairman:Taketo Obitsu(Graduate School of Biosphere Science, Hiroshima University)

1:40 PM - 1:50 PM

[II29-22] 初産牛における乾乳期飼養法が2産次の305日乳生産性に及ぼす影響

Tanigawa Tamako, Koyama Takeshi, Sugimoto Masahito (Dairy Research Center)

【目的】日畜第124回大会では,2産以上の乳牛では乾乳期間を40日に短縮し,低TDN飼料(TDN62%)を給与すると次産次の乳量を減らすことなく,分娩後の体脂肪動員を減じることを示した.本試験では,初産牛を用いて乾乳期飼養法の違いが2産次の乳生産に及ぼす影響を検討した.
【方法】ホルスタイン種初産牛19頭を供試した.対照区(7頭)は分娩予定60日前に乾乳し,分娩予定60~29日前は乾乳前期用TMR(TDN59%),それ以降は後期用TMR(TDN68%)を給与した.乾乳期を短縮する区は分娩予定40日前に乾乳し,乾乳期間を通じて短縮68区(6頭)は後期用TMR,短縮62区(6頭)はTDN含量が62%のTMRを給与した.分娩後は同一の飼養管理とした.試験期間は分娩60日前~分娩後305日目とした.
【結果】対照区および短縮68区に比べ,短縮62区は分娩40~14日前の乾物摂取量およびTDN充足率が低く推移した.分娩後の乾物摂取量およびTDN充足率は区間に差がなかった.305日間の4%乳脂補正乳量は対照区8,725kg,短縮68区8,678kg,短縮62区7,899kgで,短縮62区が低い傾向にあった.乳成分率は区間に差がなかった.初産牛では乾乳期間を40日に短縮しても2産次の乳量は低下しないが,低TDN飼料を給与すると乳量が減少することが示された.