The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[II-29-31_32] 栄養・飼養(II-午後)

Fri. Mar 29, 2019 3:10 PM - 3:30 PM 第II会場 (8号館8302講義室)

Chairman:Satoshi Koike

3:10 PM - 3:20 PM

[II29-31] スポット法による乳牛の呼気中メタン濃度の解析と個体間差

Suzuki Tomoyuki1, Kamiya Yuko1, Kobayashi Hisami1, Nonaka Itoko2, Obitsu Taketo3, Terada Fuminori4 (1.Central Region Agricultural Research Center, NARO, 2.Institute of Livestock and Grassland Science, NARO, 3.Hiroshima Univ., 4.Tohoku Univ.)

【目的】演者らは乳牛における低メタン(CH4)産生牛選抜のための手法開発を目的とし,CH4/二酸化炭素(CO2)比のスポット測定によるCH4産生量の推定を検討している.本試験では呼気ガス濃度変動の解析と個体間差について検討を行った.【方法】同一の飼料を自由摂取する搾乳牛8頭の呼気中CH4およびCO2濃度を5日間,1日2回の搾乳ロボットでの搾乳時に測定した.さらにこのうち6頭について乾物摂取量を測定した.【結果】1頭当たりロボット訪問時間は7.7±1.8分であった.訪問中のCH4/CO2比(平均±標準偏差;0.082±0.008)は上位2頭と下位1頭の間で有意差がみられた.1分当り濃度ピーク数(1.0±0.2回/分)は個体間差がみられるが,その個体間順位は訪問中CH4/CO2比の順位と関連は見られなかった.濃度ピーク時のCH4/CO2比(0.131±0.019)には個体間差がみられ,その個体間順位は概ね訪問時CH4/CO2比の順位と一致した.訪問時CH4/CO2比,FCM乳量,体重から推定したCH4産生量(511±56 L/日)は個体間差がみられ,個体間順位は訪問中CH4/CO2比の順位とおおむね一致した.乾物摂取量当りCH4 産生量(25.9±6.2 L/kg)は個体間差がみられなかったが,FCM乳量当たり(19.2±4.1 L/kg)では個体間差が認められた.