4:20 PM - 4:30 PM
[II29-38] 肉用牛および乳用牛の鉱塩摂取量とミネラル摂取量に対する鉱塩の寄与率評価
【目的】ウシの飼育において,ミネラル補給のため鉱塩ブロックが広く用いられているが,その摂取の実態はよく分かっていない.本研究では,肉用牛と乳用牛の異なる生育段階の牛群を用い,鉱塩の摂取量を調査し,ミネラル摂取に及ぼす鉱塩の寄与率を評価した.
【方法】調査は4牛群(肉用成雌牛,育成牛,肥育牛,乳用牛)を対象とし,鉱塩は肉用成雌牛と育成牛は鉱塩セレニクス®,肥育牛はカウストン®,乳牛はソルテック®をそれぞれウシ1頭当り0.04–0.05,0.25–0.5,0.25–0.5および0.1–0.2個給与した.鉱塩摂取量を8月と10月に各牛群3日間×3回,前後差法で測定した.飼料および鉱塩中のミネラル含量を測定し,各元素の摂取量を由来毎に分けて求め,鉱塩の寄与率を評価した.
【結果】鉱塩摂取量は,育成牛で0.50±0.16 g/kg BW0.75/日と最も多く,乳用牛で0.07±0.03 g/kg BW0.75/日で最も少なかった.鉱塩の寄与率は肉用牛ではNa(25.4–84.3%)およびCo(11.8–56.4%)で高かった.また,Seは鉱塩セレニクス®を与えた育成牛と肉用成雌牛では鉱塩の寄与率(36.2–84.9%)がカウストン®を与えた肥育牛(0.1%)に比べ高かった.Naと Znでは鉱塩摂取により要求量を満たし,特にNaでは適正範囲を超えたが,Cuと Seでは鉱塩摂取によっても不足は解消されなかった.
【方法】調査は4牛群(肉用成雌牛,育成牛,肥育牛,乳用牛)を対象とし,鉱塩は肉用成雌牛と育成牛は鉱塩セレニクス®,肥育牛はカウストン®,乳牛はソルテック®をそれぞれウシ1頭当り0.04–0.05,0.25–0.5,0.25–0.5および0.1–0.2個給与した.鉱塩摂取量を8月と10月に各牛群3日間×3回,前後差法で測定した.飼料および鉱塩中のミネラル含量を測定し,各元素の摂取量を由来毎に分けて求め,鉱塩の寄与率を評価した.
【結果】鉱塩摂取量は,育成牛で0.50±0.16 g/kg BW0.75/日と最も多く,乳用牛で0.07±0.03 g/kg BW0.75/日で最も少なかった.鉱塩の寄与率は肉用牛ではNa(25.4–84.3%)およびCo(11.8–56.4%)で高かった.また,Seは鉱塩セレニクス®を与えた育成牛と肉用成雌牛では鉱塩の寄与率(36.2–84.9%)がカウストン®を与えた肥育牛(0.1%)に比べ高かった.Naと Znでは鉱塩摂取により要求量を満たし,特にNaでは適正範囲を超えたが,Cuと Seでは鉱塩摂取によっても不足は解消されなかった.