The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ランチョンセミナー

[LS3-01_03] 日本畜産学会・日本畜産技術士会共催・ランチョンセミナー「畜産学を産業につなぐ―国家資格「技術士」―」

Fri. Mar 29, 2019 11:45 AM - 12:45 PM 第V会場 (8号館8401講義室)

(公社)日本畜産学会・日本畜産技術士会 共催
ランチョンセミナー
「畜産学を産業につなぐ―国家資格「技術士」―」

家畜による生産は育種,繁殖,飼養や衛生の管理,加工,環境などに関する多様な技術に支えられています.生産現場で起こる課題解決には科学と技術の協同が必要です.技術エキスパート(技術士)の活動と経験をお伝えします.

日  時:2019年3月29日(金)11:45〜12:45
場  所:第Ⅴ会場 8号館4階8401講義室 
プログラム:
演題1:LS3-01 「私の技術的経験」
    菅原邦生(日本畜産技術士会学術部長,菅原畜産技術士事務所)
演題2:LS3-02 「養豚場で働こう」
  池田愼市(日本畜産技術士会関東地区部長,㈱ジャパンファームホールディングス顧問)
演題3:LS3-03 「民間企業,大学,技術士事務所を通じた畜産技術士としての経験」
     木村信熙(日本畜産技術士会会長,木村畜産技術士事務所,日本獣医生命科学大名誉教授)
参 加 費:無料 
世 話 人:菅原邦生(日本畜産技術士会)
申込方法:事前登録不要(当日朝より受付にて先着50名様まで昼食チケットを配布します.昼食持参での参加も歓迎します.)

連 絡 先:菅原邦生(日本畜産技術士会)
E-mail:sugawara@cc.utsunomiya-u.ac.jp
*お問い合わせの際は,件名を「問合せ:日本畜産技術士会ランチョンセミナー」としてください.

[LS3-02] 養豚場で働こう

池田 愼市 (技術士(農業),日本畜産技術士会関東地区部長,㈱ジャパンファームホールディングス顧問)

人類が野生のイノシシを捕らえて飼養し始めたのは,紀元前8000年とも5000年とも言われています.この頃から養豚の歴史が始まったのと思われますが,現在のような様々な品種が作出されるようになったのは18世紀になってからです.日本においては昭和30年~40年頃に海外より大型種と呼ばれる品種が導入されて多頭化飼育が始まりますが,この頃はまだ豚の飼育に関しての情報が少なく手探りの状態でした.その後豚の屋内飼育と栄養学の発展に伴い近代養豚の幕開けになります.
 日本人の食生活も洋風化され食肉や食肉加工品の消費の増加に伴い,食肉需要は急速に伸び個人経営の養豚から企業養豚へと規模拡大が続いています.養豚を行う上で,飼育管理の経験は絶対的な優先を持っていますが,近年の養豚では飼育管理技術のみならず,栄養管理の知識,育種に関する知識,設備に関する知識,疾病対策等多くの専門知識が要求されています.さらに今後人工知能の導入により,ますます高度な飼育管理技術が要求されて来るでしょう.
 従来3K+Y(汚い,きつい,危険,安い)の仕事と言われていましたが大きく変化しようとしています.産業として成り立ち,生き物が好きな若い人たちに「新しい製造業」という日本人の得意な分野での挑戦をしてみませんか.