日本畜産学会第125回大会

講演情報

ポスター発表

[P-29-65] 一般演題(ポスター発表)<畜産経営>

2019年3月29日(金) 09:00 〜 15:30 ポスター会場・展示 (大教室)

[P29-65] 豚肉の消費者行動に関する調査研究

黄 聖智1, 汪 斐然2, 小林 信一2, 小泉 聖一2 (1.日大院生資科, 2.日大)

日本における食肉,特に豚肉の消費変動要因を知るため調査を実施した.2018年7~8月一般人を対象に,食肉類の嗜好性や銘柄に関する意識,購買・利用行動等について,留置法によるアンケート調査を実施し192件の有効回答をΧ,T検定等を用いて,検討した.【結果】食肉類の嗜好性を5段階(1=非常に嫌い~5=非常に好き)で採取した結果,牛肉4.19±0.07,豚肉4.08±0.07,鶏肉4.08±0.07,魚介類3.96±0.07の順となり,男女間に有意差は認められなかった.豚肉購入時,表示ラベルの留意点を得点化した結果,価格3.09±0.13,原産国2.43±0.16,消費期限2.24±0.12などの順となり,男性が女性より数量に対する留意度が高かった.食肉の利用頻度は豚肉が2.49±0.10回/週で最も多く,男女間に有意差はなかった.銘柄豚の認知率は62.0%で,認知者の食経験は83.2%,購入経験58.8%であった.また,銘柄認知率は「鹿児島黒豚」79.0%,「沖縄あぐー豚」76.5%,「十勝黒豚」45.4%などの順となり,食経験は「鹿児島黒豚」53.8%,「TOKYO X」35.3%,「十勝黒豚」26.1%であった.銘柄豚に対する評価を5段階で採取した結果,高級4.25±0.10,美味4.18±0.08,高品質4.16±0.08などの順となった.以上のことを中心に検討結果を報告する.