9:20 AM - 9:30 AM
[V29-03] miR-2328-3pのウシ子宮内膜・胎盤における標的遺伝子の探索
【目的】マイクロRNA(miRNA)はmRNAの3’非翻訳領域に結合し,mRNAの翻訳阻害,分解を行う.我々は,ウシ子宮内膜・胎膜でmiR-2328-3pが高発現していることを報告した(Fourth World Congress of Reproductive Biology 2017).今回,このmiR-2328-3pの役割を明らかにするため,標的遺伝子を探索,miRNAおよび標的遺伝子の発現動態について調べた.
【方法】in silico解析により,miR-2328-3pの標的遺伝子を調べた.また,着床期~妊娠後期(妊娠18~297日)のウシ子宮内膜,胎膜および胎盤節組織から総RNAを抽出し,miR-2328-3pと標的遺伝子の発現動態を定量的RT-PCRを用いて測定した.
【結果】標的遺伝子の探索では,妊娠関連糖タンパク質(PAG)ファミリー等を含む,胎盤特異的な遺伝子がmiR-2328-3pの標的遺伝子として検出された.ウシ子宮内膜・胎盤組織中のmiR-2328-3p,PAG1の発現動態を調べたところ,miR-2328-3pは着床期から妊娠後期にかけて,胎子組織側での発現が減少,PAG1では,発現が増加する傾向がみられ,逆相関の関係を示した.以上の結果から,miR-2328-3pがPAG1 mRNAに結合することによって,PAG1タンパク質の発現を調節している可能性が示唆された.
【方法】in silico解析により,miR-2328-3pの標的遺伝子を調べた.また,着床期~妊娠後期(妊娠18~297日)のウシ子宮内膜,胎膜および胎盤節組織から総RNAを抽出し,miR-2328-3pと標的遺伝子の発現動態を定量的RT-PCRを用いて測定した.
【結果】標的遺伝子の探索では,妊娠関連糖タンパク質(PAG)ファミリー等を含む,胎盤特異的な遺伝子がmiR-2328-3pの標的遺伝子として検出された.ウシ子宮内膜・胎盤組織中のmiR-2328-3p,PAG1の発現動態を調べたところ,miR-2328-3pは着床期から妊娠後期にかけて,胎子組織側での発現が減少,PAG1では,発現が増加する傾向がみられ,逆相関の関係を示した.以上の結果から,miR-2328-3pがPAG1 mRNAに結合することによって,PAG1タンパク質の発現を調節している可能性が示唆された.