The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[VI-29-20_22] 遺伝・育種(VI-午後)

Fri. Mar 29, 2019 1:50 PM - 2:20 PM 第VI会場 (8号館8402講義室)

Chairman:Yukio Taniguchi

2:10 PM - 2:20 PM

[VI29-22] 黒毛和種におけるメタン関連形質に関する遺伝的パラメーターの推定

UEMOTO YOSHINOBU1, Takeda Masayuki2,1, Ogino Atsushi3, Takayoshi Nozaki3, Kurogi Kazuhito3, Yasumori Takanori3, Ogawa Shinichiro1, Satoh Masahiro1, Terada Fuminori1 (1.Graduate School of Agricultural Science, Tohoku Univ., 2.National Livestock Breeding Center, 3.Livestock Improvement Association of Japan, Inc.)

【目的】近年,牛メタン産生量(CH4)について個体間差の遺伝的な影響が報告されている.本研究では,黒毛和種集団におけるメタン関連形質(CH4,乾物摂取量(DMI)あたりのメタン産生量(CH4/DMI),およびメタン転換効率(MCF))の遺伝的な影響に関して,①各飼料測定時期におけるメタン関連形質の遺伝率を推定し,②メタン関連形質と経済形質との間の遺伝的関連性を調査することを目的とした.【方法】家畜改良事業団の黒毛和種間接検定集団における,DMIおよび枝肉形質の表現型値を持つ個体4578頭ならびに血統情報30012頭を用いた.飼料摂取量は,9か月から22か月齢まで2か月ごとの期間(計7期間)および全期間の測定値を用いた.上本ら(第124回大会)が報告した予測式を用いて,メタン関連形質の予測値を得たのち,それらの遺伝率を推定した.また,メタン関連形質と枝肉形質および飼料利用性形質との遺伝相関を推定した.【結果】①メタン関連形質における全期間の遺伝率(約0.6)は各期間のそれに比べ高い値を示した.②経済形質との遺伝相関において,特にCH4/DMIおよびMCFでは,枝肉重量およびDMIとは負の高い値が,またBMSおよび余剰摂取増体量とは0に近い値が推定されるなど,望ましい遺伝相関を示した.