The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[XIII-29-14_15] 管理・環境,畜産経営,動物介在(XIII-午後)

Fri. Mar 29, 2019 1:00 PM - 1:20 PM 第XIII会場 (8号館8601講義室)

Chairman:Yoshitaka Deguchi

1:10 PM - 1:20 PM

[XIII29-15] ランドルト環を用いたキュウシュウジカの視力測定

Namiko NAKAMURA1, Sueno Yuimi1, Tominaga Akira2, Ishii Daisuke2, Yanagita Daiki2, Isakari Aoi2, Matsumoto Satoshi2, Katahira Kiyomi2, Inadome Takayasu3, Shioya Katsunori3, Akai Katsumi4, Oshima Ichiro1, Nakanishi Yoshitaka1, Takayama Koji1 (1.Kagoshima Univ., 2.Experimental Farm, Faculty of Agriculture, Kagoshima Univ., 3.The Foundation of Kagoshima Environmental Research and Service, 4.Tiger MFG Co., LTD)

【目的】視覚刺激によるシカ害防除に向けた基礎的知見を得ることを目的とし,キュウシュウジカ(以下,シカ)の視力を測定した.【方法】試験はT字迷路型学習装置(4×6 m)内で行われた.ランドルト環(正刺激)および同寸法の円(負刺激)を印刷した2枚のパネル(縦0.8 m×横0.6 m)を同時に提示し,衝立の中心から待機室に向かって設置した3 mの仕切り(高さ1.1 m)の先でランドルト環パネルを選択すると報酬(飼料)が得られることを飼育シカ2頭(推定年齢2歳:オス・メス各1頭)に連合学習させ,両者の識別能力を評価した. 1セッションを20試行とし,75%以上の正答率(χ2検定,p<0.05)が3セッション連続でみられた場合,提示した視力のランドルト環をシカが識別可能と判定した.【結果】飼育シカは2頭とも視力0.01から学習訓練を開始し,本試験では視力0.02,0.04,0.08および0.16をいずれも20セッション以内に識別出来たものの,視力0.24については識別出来なかった.以上より,シカの視力は0.16であることが明らかとなった.