The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[XIII-29-16_17] 管理・環境,畜産経営,動物介在(XIII-午後)

Fri. Mar 29, 2019 1:20 PM - 1:40 PM 第XIII会場 (8号館8601講義室)

Chairman:Tsuyoshi Shimmura

1:30 PM - 1:40 PM

[XIII29-17] 農家の飼養管理データによるブロイラー生産性におよぼす要因の解析

Tozawa Akitsu, Sato Shusuke (Teikyo Univ. of Science)

【目的】畜産現場における生産性低下要因を解明することは,経済性だけでなく畜産動物の福祉管理上重要である.農家が通常管理しているデータを用い,生産性におよぼす要因を解析した.【方法】北海道,青森,岩手の3地域に所在する71農家,2757鶏舎のデータを用いた(2017年4月~2018年2月).生産性として,飼料要求率FCR,日増体DG(g),死亡率(%)を算出した.要因(水準)は,入雛季節(4),飼料メーカー(5),飼育方式(6),鶏種(5),種鶏農場(6),農家規模として月出荷鶏舎数(鶏舎 / 月),餌付羽数(羽 / 鶏舎),入雛時の飼育密度(羽 / ㎡),面積当たりの出荷時重量(kg / ㎡)とし,重回帰分析を行った.【結果】地域ごとに解析したところ,北海道のFCR,DG,死亡率はいずれも鶏種,月出荷鶏舎数,飼育密度,出荷時重量の4変数によって説明された(P < 0.01).青森では,FCRは月出荷鶏舎数,餌付羽数,飼育密度の3変数(P < 0.01),DGおよび死亡率は月出荷鶏舎数によって説明された(P < 0.01).岩手では,FCRは餌付羽数,出荷時重量の2変数(P < 0.01),DGおよび死亡率は餌付羽数,飼育密度,出荷時重量の3変数によって説明された(P < 0.01).生産性には餌付羽数や飼育密度といった入雛時の飼育羽数が関係していたことから,これらに関係する要因についてさらに解析を進める予定である.