The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

Presentation information

口頭発表

[XIV-29-01_03] 畜産物利用(XIV-午前)

Fri. Mar 29, 2019 9:00 AM - 9:30 AM 第XIV会場 (8号館百周年記念ホール)

Chairman:Yasushi Kawai

9:10 AM - 9:20 AM

[XIV29-02] 乳牛の消化器系由来のBifidobacterium属菌の単離とその特性評価

Anami Yuki1, Ikuta Kentaro2, Okada Toru3, Ito Minoru4, Matsuura Makiko5, Kato Tamotsu6, Ono Hiroshi6, Miyamoto Hirokuni1,5,6, Kodama Hiroaki1 (1.Chiba Univ. Graduate School of Horticulture, 2.Hyogo Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries, 3.ASKA Animal Health, 4.NISSAN GOSEI KOGYO, 5.Sermas, 6.RIKEN Center for Integrative Medical Sciences)

【背景・目的】乳牛における生産性の向上は喫緊の課題であり,その方策のひとつとして腸内フローラのバランスの破綻(dysbiosis)に起因する感染症のリスク低減は急務である.そこで本研究では,当研究室が見出し,腸内フローラを改善することが判明した好熱菌Bacillus hisashii (国際寄託番号BP-863)を牛に給与し,変動する有用菌候補を探索することを目的とした.【方法】B. hisashii給与前後の牛の排泄糞とルーメン液を採取し,次世代シーケンサーによる菌叢解析を行った.また,当該サンプルの一部から,選択培地,温度等の培養諸条件を検討し,有用菌候補の単離を試みた.【結果】糞便中の菌叢を網羅的に検証した結果,B. hisashii給与によりBifidobacterium属菌が増加する可能性が示唆された.当該Bifidobacterium属菌群の単離を試みた結果,排泄糞中からBifidobacterium pseudolongum 5株,ルーメン液中からBifidobacterium ruminantium 4株,Bifidobacterium merycicum 2株の分離に成功した.本学会では,当該菌株の生化学的特性,特に有機酸産生能に関する特徴を報告するとともに,腸内における存在意義について議論する.