The 125th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

[XIV-29-10_12] 畜産物利用(XIV-午前)

Fri. Mar 29, 2019 10:30 AM - 11:00 AM 第XIV会場 (8号館百周年記念ホール)

Chairman:Keita Nishiyama

10:30 AM - 10:40 AM

[XIV29-10] 抗PD-1 scFvを産生する乳酸菌組換え体の構築

Ueda Asami1, Namai Fu2, Shigemori Suguru1, Ogita Tasuku3, Shimosato Takeshi4 (1.Fac. Agri., Shinshu Univ., 2.Grad.Sch.Sci.Tech., Shinshu Univ., 3.IBS., Shinshu Univ., 4.CFMD., Shinshu Univ.)

【目的】抗PD-1 scFvは,免疫チェックポイント阻害薬として用いられる抗PD-1抗体を元に設計された低分子抗体である.我々は,抗PD-1 scFvの運搬体として乳酸菌組換え体(gmLAB [1])に注目し,新たなガン治療法の提案を目指し,抗PD-1 scFvを産生するgmLABの構築を目的とした.
【方法】遺伝子ベクター(pNZ8148#2:CYT)に抗PD-1 scFv遺伝子を挿入し,pNZ8148#2:CYT-PD1 scFvを得た.Lactococcus lactis NZ9000に同ベクターを導入し,NZ-PD1 scFvを構築した.発現解析は,抗His-tag抗体を用いたWestern blotにて行った.組換え抗PD-1 scFvのPD-1結合能の検証は,ELISA法を応用した結合試験により行った.
【結果】Western blot解析の結果より,発現誘導後に組換え抗PD-1 scFvの推定分子量[29.6kDa]にバンドが観察された.菌体破砕物を用いた結合試験では,コントロールと比較して,NZ-PD1 scFvで高い吸光度が観察された.すなわち,組換え抗PD-1 scFvの優れたPD-1結合能が示唆された.
[1] Shigemori & Shimosato,Front Immunol, 8, 22, 2017