The 126th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Thu. Sep 19, 2019 9:30 AM - 11:30 AM 第IV会場 (4番講義室)

座長:竹田 謙一(信州大)、長谷川 輝明(千葉県畜産総合研究セ)、青山 真人 (宇大農)

10:20 AM - 10:30 AM

[IV-19-06] 畜産農場から離れた場所における臭気モニタリング手法の検討

*高柳 晃治1、齋藤 憲夫2、岩渕 守男3 (1. 栃木畜酪研セ、2. 栃木県芳賀農業振興事務所、3. 栃木県農業大学校)

【目的】畜産農場から1~2km離れた場所の住民が,農場あてに悪臭苦情を訴えるケースが散見される.そこで畜産農場における臭気低減対策の一助とするため,畜産農場及びその周辺にニオイセンサを設置し,農場から離れた場所における臭気のモニタリング手法の検討を行った.【方法】悪臭苦情を受けている畜産農場内及びその周辺(A~D地点,農場からの距離300,500,900及び1800m)に臭気指数(相当値)が測定可能な畜環研式ニオイセンサ,ワイヤレスサーモレコーダ及び超音波風向風速システムを地上約1.5mの位置に設置し,臭気指数(相当値),温度,湿度,風向及び風速の経時的変化を5日間連続調査で実施した.【結果・考察】農場以外の各場所で臭気の急激な変動を捉えることに成功した.最も顕著な臭気指数(相当値)の変動を記録したC地点では,あまり臭気を感じない5から悪臭を強く感じる20以上まで数値の急上昇が観測された.また,C地点において,臭気指数(相当値)と風向,風速の経時的変化の評価を実施したところ,農場とは異なる風向でも急激な臭気の変動が確認されていた.また,その際の風速は0.5m/sの微弱な風であった.今回得られた知見を基に,畜産農場周辺における臭気モニタリング手法を開発し,畜産農場周辺の臭気拡散状況を調査していく.