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[V-18-21] 豚肉に対する日台湾消費者行動の比較研究
【目的】日台都市部消費者の豚肉に対する消費行動の相違を究明するために当調査を行った.【方法】2018年7~12月に日台都市部在住一般人を対象に,食肉類の嗜好性,国産及び輸入豚肉に対する購買意識,銘柄豚に関する認知等についてアンケート調査を実施し,日本192,台湾179件の有効回答を得た.これらをχ2検定,T検定等を用いて分析検討した.【結果】食肉類の嗜好性を5段階尺度(1=非常に嫌い,5=非常に好き)で採取した結果,日本(牛肉4.19±0.07,豚肉4.08±0.07,鶏肉4.08±0.07),台湾(鶏肉3.89±0.05,牛肉3.85±0.09,豚肉3.72±0.06-)の順となり,全ての項目において1%水準の有意差が見られた.豚肉購入時表示ラベルの留意点を得点化(1位=5点,5位=1点)した結果,上位は日本(価格3.09±0.13で,原産国2.43±0.16,消費期限2.24±0.12),台湾(肉の部位2.10±0.15,原産地1.88±0.15,価格1.81±0.14).台湾が日本に対して「原産国」に対する留意度が有意に低く,「肉の部位」と「原産地」に対する有意に高かった.輸入豚肉購入経験,日本68.8%,台湾は27.4%.1%水準で有意差がある.銘柄豚の認知率は日本62.0%,台湾71%,食経験日本58.8%,台湾62.6%であった.以上のことを中心に検討結果を報告する.