10:20 AM - 10:30 AM
[V-19-06] 筋線維型間でDNAメチル化率の異なる遺伝子群の遺伝子オントロジー解析
【目的】骨格筋は2種類の筋線維(速筋型および遅筋型)が混在する組織である.DNAのCpG配列のシトシン塩基のメチル化は遺伝子発現制御機構の一つであるが,骨格筋の筋線維型に特異的な遺伝子発現とCpGメチル化との関係は不明である.本研究では,遺伝子オントロジー(GO)解析により,筋線維型特異的にメチル化を受けている遺伝子群の特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】6-8週齢のマウス長趾伸筋およびヒラメ筋から,各型の筋線維を採取した後,ゲノムDNAおよびRNAを調製し,メチル化解析およびマイクロアレイ解析を行った.メチル化率とmRNA発現量の両方に筋線維型間で差がある遺伝子を抽出し,DAVID Ver6.8によりGO解析を行った.【結果】遅筋型筋線維では,Tnni2およびTpm1などアクチン結合タンパク質遺伝子のプロモーターや,神経発達関連遺伝子のgene bodyが高度にメチル化されていた.一方,速筋型筋線維では,プロモーターが高度にメチル化された遺伝子群で有意なGO用語は検出されず,Col4a2など細胞外マトリックス関連遺伝子や,Prkcaなどタンパク質リン酸化関連遺伝子のgene bodyが高度にメチル化されていた.以上の結果より,速筋型では,遅筋型よりgene bodyのメチル化の影響を受ける遺伝子が多い可能性が示唆された.