日本畜産学会第128回大会

市民公開シンポジウム2「畜産王国・九州のブランド確立を支える試験研究の取組 」

市民公開シンポジウム2「畜産王国・九州のブランド確立を支える試験研究の取組 」

○大会登録参加者へ
開催日時:3/28(日曜日) 16:00-18:00
(Zoomによる講演録画配信とライブ質疑応答)

○大会未登録の動画視聴希望者へ
※シンポジウム終了後から、講演動画とライブディスカッションの録画を一般公開します(専用サイトにおけるオンデマンド配信)。視聴される際には、受付フォームに必要事項を入力して送信してください。自動返信メールにて、専用サイトへのアクセスURLおよびパスコードが届きますので、URLをクリック後パスコードを入力してご視聴ください。

 ※市民公開シンポジウム1と2は別の受付フォームとなります。両方をご視聴される場合は、お手数ですが、各ページの受付フォームからそれぞれご入力ください。

 ※発表内容等に関する質問は、動画アクセス専用サイトに設置された質問受付フォームにより受け付けます。質問に対する回答は、後日質疑応答集としてHPに掲載予定です(質問者は匿名表記)。

 ※動画の公開および質問受付期間は、3月28日 市民公開シンポジウム終了後から4月3日(24時)の予定です。

講演(それぞれ約20分)
1.長崎県の肉用牛試験研究等の取組状況
   井上哲郎 長崎県農林技術開発センター畜産研究部門

2.かごしま黒豚の歴史とブランド確立への取組
   郷原幸哉 鹿児島県農業開発総合センター畜産試験場

3.在来豚アグーの歴史と地域ブランドとしての有用性
   片桐慶人 沖縄県畜産研究センター

4.「はかた地どり」の開発と機能性表示に向けた取組み
   福原絵里子 福岡県農林業総合試験場

5.くまもとの地鶏「天草大王」復元からブランド確立への取組
   加地雅也 熊本県農業技術センター畜産研究所

質疑応答(約15分)
 Zoomのチャットにより各講演の内容に対する質問・ご意見を随時受け付けます。全ての講演が終了した後、寄せられた質問等に対して演者に回答してもらいます。なお、時間内に対応できない場合は、後日質疑応答集としてHPに掲載予定です。 


総合司会者(座長):後藤貴文 鹿児島大学農学部農業生産科学科 教授

趣旨:
(目的)九州は畜産部門産出額約25%を占める畜産王国である。全国の産地間競争が激化する中、各地域では特徴あるブランド農産物を立ち上げ、その売上の向上に努めているところである。ブランド化に不可欠な品種や特有の飼養管理技術の開発については各県の公設試験場が担っているが、この技術開発には我々日本畜産学会会員の取り組む学術研究が様々な場面で活用されている。今回のシンポジウムでは、九州における主要な畜産ブランドを支援している試験研究機関の取組や成果を紹介することで学術研究が畜産業にどのように貢献しているかを会員と共有する。また、広く市民に公開し、畜産物の認知度を高めるとともに畜産業を担う全国の生産者や支援する関係機関の今後の活動の参考にしていただく。
(概要)
競争優位性を築くための基本戦略は、(a) コストを下げる、(b) 差別化する、(c) 集中するのいずれかである(マイケル・E・ポーター)。ブランド化とはこのうちの (b) と (c) の戦略をとることである。
今回のシンポジウムでは、「長崎牛」、「かごしま黒豚」、「沖縄アグー」、「はかた地どり」、「天草大王」のブランド育成において中核的な役割を果たした県の試験機関担当者を演者として、各地域ではどのような外部環境、内部環境の中でそれぞれのブランド化に取り組んだのか発表する。そして、限りあるリソースをフルに生かしたブランド戦略はどのようなものだったのかを紹介したうえで、学術研究をどのように取り入れてそれぞれの畜産ブランドを確立したのか、今後どのように展開させるのかについて発表する。そして、学術研究を技術に取り入れることで畜産業振興に貢献するためにはどのような視点で我々が活動すべきなのかオンラインで議論をしていく。