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[IYS-08] 4月生まれ仔羊の放牧肥育における離乳時期が増体成績へ及ぼす影響
【目的】4月生まれの放牧肥育仔羊を舎飼い肥育で一般的な3か月齢で離乳すると、放牧草の量と栄養価が低下する7月に相当し、増体が停滞する可能性がある。離乳を放牧草の生長が回復する9月まで延長することで増体停滞を緩和できる可能性がある。4月生まれの放牧肥育仔羊の離乳時期が増体成績に及ぼす影響を検討した。【方法】母羊14頭と4月出生仔羊22頭を、5月5日から10月11日までイネ科主体草地において輪換方式で昼夜放牧した。7月中旬に仔羊が3カ月齢離乳する対照区、8月末に仔羊が4.5カ月齢離乳する試験区に配置し、体重と血液成分は週1回測定した。【結果】乾物草量は、対照区離乳後の7月中旬から低下し、試験区離乳後の9月上旬に回復した。in vitro乾物消化率は、対照区離乳後の7月中旬に低下し、試験区離乳前の8月上旬に回復した。血漿中総コレステロール濃度は、対照区離乳後から試験区離乳前まで、対照区は試験区より低かった(P<0.05)。血漿中β-ヒドロキシ酪酸濃度は、対照区離乳後1, 2週目に対照区が試験区より高かった(P<0.05)。各区の離乳日から2週間の日増体量は、対照区が0.07 kg/日であったのに対して、試験区0.12 kg/日であった。対照区離乳前の7月5日から放牧終了までの日増体量は、対照区が試験区より低かった(0.14 vs 0.16 kg/日: P<0.05)。