The 128th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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ポスター発表

1. 栄養・飼養

1. Nutrition/Feed science

[P1-42] 酵母抽出核酸の飼料添加給与による離乳期仔ブタ肺胞マクロファージの貪食能亢進

〇Takamitsu Tsukahara1, Takahiro Kawase1, Kai Ohashi1, Masahiko Tabata2, Shinya Yamaguchi2, Jiro Sasaki2 (1.Kyoto Institute of Nutrition & Pathology, 2.Nippon Paper Industries Co., Ltd.)

仔ブタは離乳時,複合的にストレスを受け,離乳後は疾病の罹患率が急増する。とくに肺炎は死亡例も認められ,その対策は重要である。本検討では,酵母抽出核酸(RNA-M)の肺胞マクロファージ(Mf)貪食能亢進効果について検討した。21日齢ブタ8頭を2群(RNA-M 0 or 0.1%添加)に分けた。7日間の所定飼料給与後,肺からMfを採取し,蛍光ラベルした胸膜肺炎(App)又はコレラスイス(SC)菌体を単位時間貪食させ,貪食細胞割合を測定した。App(1.4倍,p=0.19),SC(1.6倍,p=0.05)ともに貪食能亢進傾向が認められた。35日齢ブタ6頭を2群(RNA-M 0 or 0.05%添加)に分け,7日間馴化した。14日間の所定飼料給与後,Mfを採取し,App,SC又はStreptococcus suis(SS)菌体を単位時間貪食させ,貪食細胞割合を測定した。App(2.2倍,p=0.07),SC(2.1倍,p=0.096)ともに貪食能亢進傾向が認められた。SSへの貪食能亢進は僅か(1.1倍)であった。マウスモデルでの追試でもApp(1.6倍,p=0.002)やSS(1.8倍,p=0.02)で顕著なMf貪食能亢進が認められたことから,RNA-Mの経口給与は腸管以外の部位でMf貪食能を活性化させることができ,離乳期以降に好発する疾病に対して有効な防御作用を示す可能性が示唆された。